企業経営において,顧問税理士はいるけれども,顧問弁護士はいないという会社様も多いと思います。企業経営に弁護士が関与するメリットはどのような点にあるのでしょうか。
本ページでは,企業様が弁護士に相談・依頼することによって生じるメリット等について解説を致します。
目次
【弁護士に相談・依頼するメリット】
企業経営に関する問題について弁護士に相談・依頼することによるメリットは,紛争の予防または既に発生した紛争を早期に解決することができ経営に専念できるという点にあります。
もう少し具体的に言えば,会社経営に影響を及ぼす予想外の出費(損害賠償請求,残業代請求等)・コスト(金銭面にとどまらず,時間的・精神的な負担も含む)の発生を可能な限り防ぐことができる点にあります。
例えば,企業様の中には,従業員への残業代を支払っていないケースがあります。このような場合,従業員から未払の残業代全額の支払を突然求められる可能性があり,このような請求をされた場合,請求に対処することによる時間的・費用的な負担は小さくないことから,本業に影響を及ぼすこともあります。
弁護士に依頼した場合,このような問題を予防・解決することにより,紛争対処へのコストを減らし本業に力を注ぐことができます。
法務というのは,守りの面が大きいので,ともすれば後回しにしてしまいがちですが,紛争が発生した場合における会社経営への影響力からすれば決して無視することはできない事項といえます。
このように,会社経営に影響を与えるリスクを排除し,紛争を解決・予防できる点が弁護士に依頼するメリットであると言えるでしょう。
【弁護士に依頼しないことによる不利益】
それでは,逆に弁護士に依頼しないことによるデメリットは何かというと,上記のメリットとは逆で紛争の予防・適切な解決が図れないという点があげられます。
紛争の火種が生じていたとしても,それをそのまま放置し大きなトラブルになってしまう可能性がありますし,紛争が生じていたとしても最終的な解決手段である訴訟等を見据えた適切な解決方法を検討することができず,弁護士に依頼していれば発生しなかった不必要な出費を強いられる可能性もあります。
このように,弁護士に依頼しないことにより紛争の予防・適切な解決が図れないというデメリットがあります。
【トラブルの事例】
弁護士に相談することによって紛争を予防・解決できる事例としてはどのようなものがあるのでしょうか。以下はよくあるご相談の事例です。
- 従業員に残業代を支払っていなかったところ,突然,内容証明郵便が届き,200万円の請求を受けたが,どのように対処すればよいかがわからない(残業代請求の事例)。
- 取引先に商品を納入したが,取引先からの支払が無いため,代金の回収をしたい(債権回収の事例)。
- 新規事業を行いたいと考えているが,どのような点に気を付ければよいかがわからない(新規事業のリーガルチェックの事例)。
- 下請業者に工事を請け負わせたところ,工事に不備が多かったため,支払をしなかったところ,突然訴訟を提起された(請負契約における紛争の事例)。
- 取引先と新しく契約を締結することになったが,契約を締結することによるリスクとしてどのようなものがあるかを事前に知っておきたい(契約書のチェック等の事例)。
- 問題のある社員がいるが,どのように対処をすればよいかがわからない(労務問題の事例)。
- ウェブサービスのリリースにあたり,利用規約を作成したいが,どのような点に気を付ければよいかがわからない(利用規約作成・チェックの事例)。
以上のご相談は一部にすぎず,他にも多数のご相談をいただいております。
ご不明点がありましたら,弁護士の方までお気軽にご相談ください。